内装仕上工事業とは
内装仕上工事業とは、木材、石膏ボード、吸音板、壁紙、たたみ、ビニール床タイル、カーペット、ふすま等を用いて建築物の内装仕上げを行う工事とされております。
建築系の専門工事の中では比較的その範囲も広く、また、他の専門工事との分類が難しい許可業種でもありますが、一般的な用語としてインテリア工事と総称されるような内容の工事は概ね内装仕上工業に分類されることが多いように思います。
近年の住宅においては建築後に改めて家具類を揃えるのではなく、建物自体に家具が付いていることも多いかと思いますが、これら家具を組み立てて建物に据え付ける工事も内装仕上工事業に該当します。
大工工事業との分類に迷われることもあると思いますので、ご注意ください。
内装仕上工事業に分類される主な建設工事の内容
内装仕上工事業は建設業許可手続き上の略称として「内」として表されます。
内装仕上工事業に分類される主な建設工事の例は以下のとおりです。
内装仕上工事業の主な建設工事の具体例
- インテリア工事
- 天井仕上工事
- 壁張り工事
- 内装間仕切り工事
- 床仕上工事
- たたみ工事
- ふすま工事
- 家具工事
- 防音工事
内装仕上工事業の専任技術者として就任するためには
内装仕上工事業における専任技術者に就任するために必要となる国家資格や工業高校、工業大学などにおける指定学科にはどのようなものがあるのでしょうか。
一つ一つを見ていきましょう。
国家資格等により内装仕上工事業の専任技術者に就任する場合
専任技術者として就任するために必要となる国家資格等は下記のとおりです。
内装仕上工事業の専任技術者となれる国家資格等
- 一級建築施工管理技士(◎)
- 二級建築施工管理技士(仕上げ)
- 一級建築士(◎)
- 二級建築士
- 畳製作・畳工技能検定合格者
- 内装仕上げ施工・カーテン施工・天井仕上げ施工・床仕上げ施工・表装・表具・表具工技能検定合格者
- 登録内装仕上工事基幹技能者
※ ◎の付いた資格者は特定建設業において資格のみで専任技術者となることができます。
実務経験により内装仕上工事業の専任技術者に就任する場合の経験期間短縮が可能な指定学科
工業高校や工業大学などの指定学科を卒業した者は、実務経験による専任技術者への就任に係る経験年数を短縮することが可能となっております。
内装仕上工事業における指定学科は以下のとおりです。
指定学科 | |
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内装仕上工事業 | 建築学又は都市工学に関する学科 |