屋根工事業とは
屋根工事業とは、瓦、スレート、金属薄板等により屋根をふく工事とされています。
名前のまんまの許可業種ですので迷うことは考えにくいのですが、強いて挙げるのであれば近年増えている太陽光パネルの設置に関して、一般家庭などの屋根に設置する太陽光パネルが問題となることがあります。
屋根に設置するのだから単純に屋根工事業だろうと思えるところなのですが、一般的な屋根の上に「載せる」ものについては電気工事業に分類されるとしています。
太陽光パネル自体も商品毎によって設置方法が異なることがあるようですが、屋根にふくものにくっついていて、屋根部分と一体となっているような太陽光パネルを設置する際には屋根工事業に該当します。
とっても紛らわしい部分ですが、その内容によって分類するべき許可業種が異なりますから注意しておきましょう。
屋根工事業に分類される主な建設工事の内容
屋根工事業は建設業許可手続き上の略称として「屋」として表されます。
屋根工事業に分類される主な建設工事の例は以下のとおりです。
屋根工事業の主な建設工事の具体例
- 屋根ふき工事
- 屋根の太陽光パネル設置工事
屋根工事業の専任技術者として就任するためには
屋根工事業における専任技術者に就任するために必要となる国家資格や工業高校、工業大学などにおける指定学科にはどのようなものがあるのでしょうか。
一つ一つを見ていきましょう。
国家資格等により屋根工事業の専任技術者に就任する場合
専任技術者として就任するために必要となる国家資格等は下記のとおりです。
屋根工事業の専任技術者となれる国家資格等
- 一級建築施工管理技士(◎)
- 二級建築施工管理技士(仕上げ)
- 一級建築士(◎)
- 二級建築士
- 建築板金(選択科目「ダクト板金作業」)技能検定合格者
- 板金(選択科目「建築板金作業」)・建築板金(選択科目「内外装板金作業」)・板金工(選択科目「建築板金作業」)技能検定合格者
- かわらぶき・スレート施工技能検定合格者
- 登録建築板金基幹技能者
※ ◎の付いた資格者は特定建設業において資格のみで専任技術者となることができます。
実務経験により屋根工事業の専任技術者に就任する場合の経験期間短縮が可能な指定学科
工業高校や工業大学などの指定学科を卒業した者は、実務経験による専任技術者への就任に係る経験年数を短縮することが可能となっております。
屋根工事業における指定学科は以下のとおりです。
指定学科一覧 | |
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屋根工事業 | 土木工学又は建築学に関する学科 |
※ 表中の土木工学には、農業土木、鉱山土木、森林土木、砂防、治山、緑地又は造園に関する学科を含みます。